たとえば家事って、終わりがない。
次々に洗い物はシンクに溜まり、洗濯機は永遠に稼働中。
どこからともなくやってくるホコリは床に溜まり、人が動けばモノも動く。
「定位置管理」なんて、一人暮らしでも実現しない夢のまた夢である。
だから私は、妄想で世界を広げて生き延びている。
散らかった家を掃除する時は今夜EXILEの打ち上げが我が家であると設定にする。
BGMはもちろん彼らのアルバムを爆音で。
これが、どんな掃除テクより、とんでもなく捗るのだ。
近所のスーパーへの買い物だって、お気に入りのマルシェトートを片手に向かえば、まるで海外旅行。
チェックインしたホテルに重いスーツケースを置いて、
シャワーを浴びたら、楽なワンピースに着替えて身軽に現地のスーパーへ。
「暮らすように旅するブーム」が来てから随分長いが、
ご当地スーパーでの食材調達はいつでも楽しい。
脳内がワイハなので、ここが都内の下町である事も忘れ、うっかり普段は手に取らないマッシュルームとリコッタチーズなるものをカートに入れてしまった。
何をどう調理したら良いのかさっぱりわからない。それでもなんだか気分がいい。
妄想の中ではワタシは誰もが憧れるファッションマガジンの編集者なので、
自分の日常も現実を少しだけ盛って編集して生きている。
誰にも迷惑をかけずに今日からできる自分の中だけの脳内娯楽、あなたもやってみませんか?
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